妖怪なんて見たくない!


次の日も、その次の日も。

私は2週間、葉折くんに付きまとい続けた。

そしてたまに夜の公園に行って、
柊木蘭と話をしたりした。


「折原さん、深月くんの追っかけしてるらしいよ」

「放課後に学校の外で待ち伏せしてるん
だって」

「えーっ、見かけによらずやることすごいね」


良からぬ噂も立ってしまったけど。


「聞いた?ストーカーって言われてるよ、
七波」

「そこまで言われてないよ。ひどいな、深月くん。まあ、実際ストーカーとやってること変わんないけどね」


私たちは意外と仲良くなってしまった。


3日前は、深月くんが霞月を使役していることが嫌だっていう悩みも教えてくれた。
< 116 / 482 >

この作品をシェア

pagetop