妖怪なんて見たくない!



「私は蘭をさ。


その、暗い世界から引きずり出してあげるから」



「………………無理だからやめとけ。

それに、お前みたいに強い力を持つやつは、祓い屋にとっては最高の金ヅルだ。


危険だからやめろ」


蘭はそう言うけど。



大丈夫。

いいんだ、蘭。



私がほっとけないだけだから。




まるで昔の自分を見ているようで。

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