妖怪なんて見たくない!


視える者のくせに、
妖怪を友人と言い、人間も大切と言う。



変な奴。



俺や深月の人間と妖怪嫌いを治すと言って
何やら最近は深月と歩き回ってる。



「あ、やっぱりいた」


俺の仕事帰りや妹の凛の見舞いのあと、
この公園に来るのが日課だった俺。

あいつはたまに公園に来るようになった。



俺は誰も信じないのに。

深月や、凛を守るためだけに生きるって決めてたのに。



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