妖怪なんて見たくない!
『あはははっ!七波ひどい顔ーっ』
『今日も大名行列みたいになって帰ってきたものね』
「…………うるさいよ。あんたたちも同じようなもんなんだからね」
『やだ、あんな低級たちと一緒にしないでよ〜』
『そうよ、私たち、昼間はしっかり睡眠取るんだから』
(私の日常を乱してる時点で同類!)
放課後。
家に帰って自分の部屋に行くと、
2人の妖怪。
一人は甚平を着たうす茶の短髪の男の子。
見た目は中学生くらい。
怖いくらいに整った顔の美少年。
もう一人は着物の真っ黒の髪のおかっぱの女の子。
10歳くらいの見た目で、
この子も恐ろしいくらいの美少女。