妖怪なんて見たくない!

けど。
すぐに笑顔に戻って


「ほらほら、早くしなよ♪」


あんた何で付いてきたんだよ……


「私は妖怪を傷付けるなんて……」


と言ってるそばから。


『貴様ら、何の用があってきた』

人間のような体つきをした、
強そうな牛の妖怪が目の前に立って聞いてくる。


「…………あなたたちのご主人様に話があってきました」

と言うと。


『我ら妖怪は訪問の客は毎日孝志郎様から
お聞きしている。

お前たちのような客は聞いていない

去れ』
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