妖怪なんて見たくない!

でも。


「蘭がいるなら、どこへでも付いてくよ。
俺をひとりにしないでよ」



そんな心配なんて必要なかった。




「俺たち、親友でしょ」

「………ああ」



二人で笑い合ってると。



「やだ、お兄ちゃん。

いつから二人はそういう関係に発展しちゃったの?」


ベッドにいた凛が口元に手を当てて
いけないものでも見ているような顔。




「「……………ちがうし」」



< 187 / 482 >

この作品をシェア

pagetop