妖怪なんて見たくない!



「ぷっ、あははっ!

でも、蘭は学校でモテモテなんだよ!


いっつも女の子に追いかけられてるよ!」


たまらない、と言ったふうに楽しそうに笑う深月。


「うるせぇ」



ああ。
深月のこんな顔、久々に見た。


俺は今まで、何をしてたんだろう。


あいつに、会いたい。


会って、何か話したい。



「行くぞ、深月」

「うん」






俺たちは世話になっている家、
祓い屋一門、道元家へ向かった。





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