妖怪なんて見たくない!


『ひいっ!蘭さまっ』

と叫び声に近い声をあげる。


すると周りの妖怪たちも。

『ひいっ!蘭さまだっ!』

『消されるっ!』

と騒ぎ出す。


それも当然だ。

俺は今までずっと、
こいつらの仲間の妖怪たちを殺してきた。


妖怪にとって、俺は恐ろしい存在だ。


だから今までずっと、
この屋敷ではどの妖怪も寄ってこなかったし、俺も近付かなかった。


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