妖怪なんて見たくない!
「…………チッ」
師匠と話す前に、まずそいつに会うのか。
面倒くせぇ。
と思った時。
『それから、もう一人いました!』
「人?」
あいつに仲間?
『はい!人間の女でした!
その女に我々は全員、弾き出されたのです』
深月の顔にも、緊張が走る。
「どんな女の人?」
『髪の長い女で、学校の制服を着ておりました』
七波だ。
この妖怪たち全部を相手にできる力を持ち、こんなところに来る学生。
そうそういるもんじゃない。
でも、なぜ神凪なんかといる?
どういうことだ?