妖怪なんて見たくない!

蘭は。


「……………フーン」


(………そんなこと思ってねぇとか、
余計なこと言いに来んなとか、言われる?!)


と思ったけど。



「それ、まんま俺が言おうとしてたことだわ。

…………そういうことなんで、やめさせてください」



「……………へ?」

「…………何だと?」


さらっ、と。

真顔で道元さんに向かってそう言った蘭。


私でさえ驚いてしまった。


< 200 / 482 >

この作品をシェア

pagetop