妖怪なんて見たくない!
「それでもキラキラを忘れないのが
深月くんだよね。
………誰かさんとは違って」
「あ?」
深月くんが残れるようになって、
蘭も道元の家で仕事を手伝いながら
一緒に暮らしているらしい。
妹の凛ちゃんも一緒に。
でも生活がどんなに好転しても。
こいつの無表情、
キツイ言葉は生まれつきみたい。
結局、妹の凛ちゃんを起こしたのは私だってバレて。
しかもなんと!
私はどこをどう間違えたのか。
凛ちゃんも妖怪を視えるようにしてしまったみたい。
「………ごめんねー。凛ちゃん……」
「……まだ言ってんのかよ。」
私の隣に並んだ蘭が、ため息をつく。