妖怪なんて見たくない!
あのあと。
神凪さんは峰葉を上の部屋に運び、
布団に寝かせてくれた。
「びっくりしたよ。まさか知り合いだったなんて」
会った時の胡散臭い話し方じゃなくて。
優しい話し方をする神凪さん。
「…………はい。ありがとうございました。」
そう言うと。
優しい、優しい笑顔で。
「よかったら、明日も来なよ。
もう、今日みたいに、君を無理矢理こちら側に連れてこうとかしたりしないから。
峰葉に、会いに来てあげて」
「はい。明日も、来ます」
「うん」