妖怪なんて見たくない!
「ねえ、なんで私じゃダメなの?
蘭くん!」
(……………蘭?今日、葉月が熱弁してた人じゃん)
「………」
柊木くんは黙ったまんま。
それに耐えかねたように女の子が泣き出す。
「私なら蘭くんを笑わせてあげられる自信あるから!
私、蘭くんのこと分かってあげられる!」
(おお、積極的!)
と思って女の子を内心で応援してたら。
「………ぎゃーぎゃーうるせんだよブス。
あんた誰?俺のことわかるとか、キモいし
うざいんだけど」