妖怪なんて見たくない!
その日の放課後。
「………あれ?七波ちゃん」
いつものように校門のところに立っていた
神凪さん。
「…………そいつは?」
ニッコリと笑顔で私に聞く、神凪さん。
「……すみません。私にも、分からないです」
分からないってもう、全てが分からない。
こいつが何を考えてるかなんて、
私には分からない。
私の隣でポケットに手を突っ込んで
無表情で」堂々と立つ、蘭のことなんて。
「………俺もコイツと一緒にお前んち行くけど。
なんか悪い?」