妖怪なんて見たくない!
「峰葉っ!」
七波は嬉しそうに部屋へ入っていく。
『七波』
それに答えたのは、男の姿の妖怪だった。
もっと動物みたいなかわいらしい姿の妖怪を想像してたのに。
七波は縁側に座っていた、峰葉と言う妖怪のもとへいき、ピッタリと隣りに座る。
(………………おい、近い。)
その妖怪も七波を愛おしそうに見ながら。
二人で楽しそうに話す。
(どういう関係だよ)
フツフツと黒い感情が湧き上がる。