妖怪なんて見たくない!





「蘭。なんか今日は珍しく距離近いね」

「いつも通りだけど」


神凪さんの出してくれたお茶と
お菓子を食べる。


いつもは私、峰葉が隣同士で
神凪さんが向かいに座るんだけど。

今は蘭が私の隣に座ってて、
神凪さんの隣に峰葉が座ってる。



絶対いつも通りじゃない。

ていうか何今日のキスは。


なんかすっごく自然に玄関で待ち伏せして話しかけてきたから私も忘れることにしたけど。


忘れるに忘れらんないんですけど。


当の本人はいつも通り無表情に私の隣で
お茶を飲んでいる。





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