妖怪なんて見たくない!



『………何だその生意気なガキは』

峰葉が蘭を睨みながら言う。



峰葉は人間が嫌いだもんね。


「私の新しい友達だよ、峰葉」


『その生意気なガキがか?
お前は脅されてるんじゃないのか?』


「…………ムカつくオッサンだなぁ」


オッサン?!


「峰葉はどう見てもオッサンじゃないでしょ!」

『……このガキ、殺す』


峰葉はこめかみに青筋を浮かばせる。


でも蘭も。

「年齢的にはジジイだろ、どうせ。
やってみろよ。お前に俺は殺せねぇ」


何でケンカ売るの?!


「ちょっと!こっち来て蘭!」

蘭を引っ張って部屋の外に出る。


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