妖怪なんて見たくない!



は?

潰した?


村1つ?


「そんなのが可能なの?」

深月が聞く。


『ああ。あの峰葉という妖怪ほど強くて恐ろしい妖怪に、私は会ったことがない』


そんなまずい妖怪だったのか。


「っそれじゃあ七波が危ないんじゃ……」

『……ああ。藤さまもあの妖怪が現れたと知れば、じきに討伐を命じるだろう』



「……まだ、黙っとけ。

他の祓い屋に見つかるまで」
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