妖怪なんて見たくない!
そんな生活をしていた、私が6歳の時。
「みんなー、遊ぼうよー!
どこ行っちゃったのー?」
いつものように山へ遊びにきたのに。
いつも遊んでくれる妖怪たちは一人もいなかった。
どうしたんだろう?
そう思って私は山を歩きまわった。
すると。
『…………何だこのガキは』
「……………お兄さん、だれ?」
『むっ。俺が見えるのか?』
「うん。遊ぼうよ」
その山の木の影から出てきた妖怪は。
白いさらさらの長い髪、空色の目。
2mくらいありそうな高い身長。
私を刺すような鋭い目で、
見ていたのを今でも覚えてる。
これが、峰葉との出会いだった。