妖怪なんて見たくない!
でも。
「なんか蘭くん、今日怖くない?」
「ね。いつもよりオーラが…」
近くで何やらひそひそ女子が話してる。
ふと見ると。
確かに蘭から黒いオーラ的な、
不機嫌オーラが出てた。
うわ、絶対さっきの燈桜たちのせいだ。
試合に参加しないつもりなのか、
壁のところで座ってる蘭。
周りの同じチームの人たちは戦略の会議中。
蘭も妖怪を視えすぎて、
昔からこういう時は困ってたんだろうな。
それできっと、
今も入り方がわからないんだ。
昔の私もそうだったし。