妖怪なんて見たくない!
「ちょっとーーー?!
あんた、何言ったの?!あの蘭くんに!
試合、出るげじゃん!
しかもさっき去ってく時、笑わなかった?」
「えー?笑った?
深月くんが蘭と戦いたいって言ってたよって教えてあげただけー」
よかった。
蘭が試合に参加できて。
人間のものとかを浮かせたりするのは
普通の人にも見えるけど、
妖怪用のバリアとか、妖怪に対しての力は
普通の人たちには見えないんだよね。
きっとこれで蘭も峰葉のよさも分かってくれたはずだし。
「あっ!始まったよ、七波!」
葉月がバシバシと私の肩を叩く。
きゃああああああ!!
なんて女子たちがなんかのアイドルのライブばりに叫ぶ。
うお、すごいなぁ。