妖怪なんて見たくない!
「何?」
「峰葉だと?!」
ざわざわと周りも騒ぎ始める。
「静粛に!」
藤さまが威厳ある声で静かにさせる。
「私たちは長い間奴を追い続けてきました。
私たちの代で、奴を討伐するのです。
皆のもの、総力を上げて奴を倒しなさい」
藤さまが言うと。
「奴は神凪黎明の家に匿われております」
唐木さんが言う。
「では蘭や深月もいる2日後の土曜、襲撃しましょう」
事もなげに、藤さまはそう言う。
「しっ、しかし神凪黎明の屋敷など…っ」
「私たちは前々から奴には困らされてきました。
これを機に、奴の力を無力化してしまいましょう」