妖怪なんて見たくない!
二人は顔を見合わせて笑う。
『あははっ……』
「なに!」
二人の妖怪は私をしかと見据えて。
『あなたが危なければ、全力で守るわ』
『でも、七波の行く所には僕たちはいつも付いて行くんだ。
何があっても。』
「………どういうこと?」
二人は私の頭に手を置いて言う。
『『七波がいる限り、絶対に死んだりしないってこと』』
『お前にベッタリだな、七波』
峰葉が微笑む。
「うん、うれしい」
私は二人をぎゅーーーっと、抱きしめた。
ああ、よかった。
この二人に会えて。
峰葉に紹介できてよかった。
私はこれからもこの二人と、峰葉と。
できれば神凪さんも蘭も、深月くんも。
みんなで仲良く出来たらいいのに。