妖怪なんて見たくない!



「な、なに………?」


目の前で煙がもうもうと上がる。

燈桜がとっさに結界を張ったおかけで、
私たちは無傷だった。




「おや、おや。黎明はこんな人間まで飼いならしていたのかい」




どこかで聞いたことのある声が、
聞こえる。




「……………この間いた、娘さんだね」



そのおばあさんは静かに微笑んだ。









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