妖怪なんて見たくない!


「小娘一人の記憶くらい、術でどうにでも
操作可能だ。


神凪共々、こいつも目障りな物同士、
記憶を操作して我々の一門に置こう」

藤さんは後ろの払い屋の部下たちにそう言うと。


「はっ。承知しました」

後ろの男の人が答える。



記憶を、消される?



峰葉との日々も、
燈桜や、歩積との日々も?







『記憶を消す、だと………?』






ゆらり、と隣の燈桜が一歩前へ出る。




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