妖怪なんて見たくない!
「ひっ」
手下の部下たちの誰かが声を漏らす。
『………よくもそんなこと。
冗談でも、お前たちは許せないわ』
「………燈桜」
いつもの燈桜の笑顔ではなく、
大きな目をギョロリと開く燈桜。
『………そうだね。
君たち、僕ら妖怪の敵だよ』
歩積も黒い笑顔で笑う。
『………私も、妖怪を愛してくれる私の人間娘、七波を祓い屋に、なんて言うのなら、
大人しくもしていられんな』
峰葉もそう言う。
うん。
私も、そう思う。
「人間は、みんなまちがってる」