妖怪なんて見たくない!


「ひっ」

手下の部下たちの誰かが声を漏らす。



『………よくもそんなこと。

冗談でも、お前たちは許せないわ』


「………燈桜」


いつもの燈桜の笑顔ではなく、
大きな目をギョロリと開く燈桜。


『………そうだね。

君たち、僕ら妖怪の敵だよ』


歩積も黒い笑顔で笑う。



『………私も、妖怪を愛してくれる私の人間娘、七波を祓い屋に、なんて言うのなら、

大人しくもしていられんな』


峰葉もそう言う。



うん。


私も、そう思う。



「人間は、みんなまちがってる」




< 406 / 482 >

この作品をシェア

pagetop