妖怪なんて見たくない!
「……心外ねぇ。あなたと深月を引き取ったし、私はあなた達の手伝いをいつもしてるじゃない」
「でも、深月が何も知らない今は、
発言力や権力はすべててめぇに寄ってる」
「………」
ババアは黙ってニコニコしている。
「後継者に深月を選んだのも。
深月はお前に逆らわないと踏んだからだろう」
「………カンのいいガキはムカつくねぇ」
はっ。
結構前から疑ってたよ。
今日だってさすがにそこまでやらないと思って
途中までは隠れて見てたけど。
七波が狙われ出してからは、限界だった。