妖怪なんて見たくない!


『七波っ!起きろ!目を開けるんだ!』


峰葉。

大好き。

いつも私のこと、1番に考えてくれたよね。


おかげで私。
今、すっごい幸せなんだよ。


家族もできたし、親友もできたの。




ああ、お父さんとお母さんに1ヶ月も会ってないのに。

葉月にはまだ、妖怪の話をしてないのに。



私、なんだか死んじゃいそう。


いやだなぁ。

向こうには、
あの『お父さん』と『お母さん』がいるのに。





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