妖怪なんて見たくない!
そうだ。
そういえば。
「ほかの、みんなは?」
「もうすぐ来るんじゃない?
深月くんも神凪さんもずーっと七波の側にいたのにさっきお風呂行っちゃったんだよね」
とニヤニヤ言う葉月。
蘭は黙ってそっぽを向いている。
そうなのか。
付きっきりでいてくれたなんて。
ガチャーーーーー
と、ドアが開く。
「七波ちゃんっ!」
「七波?!」
私が起きたのに気づいて急いで入ってくる神凪さんと深月くん。
「おはよう、神凪さん、深月くん」