妖怪なんて見たくない!
私は今、蘭と付き合ってて、
付き合い始めてからもう1年経つ。
「蘭の彼女って大変だね」
って言ってみると。
「………お前とは一生別れる気ないから」
なんて返される。
私はだいぶ気に入られているみたい。
二人で並んで歩いて、校門を出る。
「ねえ、蘭」
「なんだよ」
蘭と私は、どちらからともなく手を繋ぐ。
「今日、神凪さんの家に行かない?」
「ああ?!」
うわ、機嫌悪くなったし。
でも、これはいつものこと。
「嫌なら蘭は行かなくていいけど」
「……お前が行くのが嫌なんだよ」
ぼそっ、とふて腐れたように言う。
「何もないって〜」
「あいつは危険なんだよ。
まだ分かんねえのか」
と言い合ってるところに。