妖怪なんて見たくない!
「どうしたの?」
『………人間などには………ぐぅう〜〜……』
と言って考えたあと。
『………頭の皿が、割れてしまったのです』
と、うなだれて言う。
見ると、頭のお皿は3つに分かれていた。
「……違うお皿でもいいの?」
『……だめなんです。
でも、私じゃ力が弱すぎて、
皿が直らないのです』
うーん。
「ないとだめ?」
『我々かっぱは頭の皿で水を貯めるのです』
「え?いつも川でガブガブ飲んでるんじゃないの?」
『頭の皿は陸を歩く時のために水を貯めて置くものなのです』
さいですか。