妖怪なんて見たくない!
それから約2週間。
本当に男の子は、毎日欠かさず戦いに来た。
本当に殺されるんじゃないかと思ったくらい、毎日大変だった。
でもだんだん、男の子は変わっていった。
ある日。
『あ、来たわよ、七波。』
バリボリとせんべいを頬張りながら窓に目をやる燈桜。
(来たか!)
覚悟して窓を開け放って待っていると。
『おじゃまします……』
なんとも気の抜けるような挨拶で入ってきた男の子。
「あ、あれ……?」