恋が叶うなんて思うなよ。【中編・完結】
「隠したいわけじゃないんだけどね、あたしの場合」

涼太の陰りを秘めた声に、花は気まずさを感じた。

「ごめん」
「別に。気にしなくてもいいわよ」

ぽんと涼太は花の肩を叩いた。

ああなんて、
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