恋が叶うなんて思うなよ。【中編・完結】
涼太はインターフォンをならすことなく、入口の門をあけた。

「圭介、いるんでしょ」

涼太は家に入ることなく、庭に向かった。

「よぅ二枚目」

縁側で長い足を持て余し気味にすわる少年がいた。

灰色の丈が短いカーゴパンツに、白いランニング。
手にはアイスを持っている。
「圭介」
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