恋が叶うなんて思うなよ。【中編・完結】

涼太にとって、圭介は自分が自分でいられる場所であった。

「アイツとは、まだ付き合うのか?」

涼太は、縁側に手をつき、悩ましげに溜め息をついた。


「花のことね。正直つらいけど、あたしはやっぱり花のこと好きだからねぇ」

離れたくないのよ、と儚げにいう涼太に圭介は胸が痛んだ。


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