恋が叶うなんて思うなよ。【中編・完結】

「あぁ、またせてごめんね、花。それともお邪魔だったかな？」

意地悪そうに問いかける鈴木に、花は憮然とした表情を浮かべる。

「待っていた人間にその言い草はないだろ。じゃあ朝比奈、またな」

朝比奈は幼く愛らしい顔をくしゃっと崩した。

「はいはーい、アイスありがとー！オレも二人みたいなラブラブカップルになりたいな〜」

ひくりと、花の口元がふるえる。