恋が叶うなんて思うなよ。【中編・完結】
自己中でも構わない。
誰かを傷つけても、もう、花の隣を譲りたくない。
「吉永さんが好きだ。待たせてごめん。彼女とはきちんと別れる」
夜道で一人、携帯に向かって叫んだ。
ふと、視線を感じて顔をあげると、そこに香がいた。
「ハンカチ、忘れてたから」
「またあとでかけ直すね…」
朝比奈は携帯を切ると、香の元に駆け寄り、頭をさげた。
「ごめん。もうそばにいてやれない。別れてくれ」
誰かを傷つけても、もう、花の隣を譲りたくない。
「吉永さんが好きだ。待たせてごめん。彼女とはきちんと別れる」
夜道で一人、携帯に向かって叫んだ。
ふと、視線を感じて顔をあげると、そこに香がいた。
「ハンカチ、忘れてたから」
「またあとでかけ直すね…」
朝比奈は携帯を切ると、香の元に駆け寄り、頭をさげた。
「ごめん。もうそばにいてやれない。別れてくれ」