お告げの相手は誰ですか?
二日酔いでまだ頭痛がとれない律は、ソファに横になっていた。
冷たい水を何杯も飲み干すと、幾分気分も良くなった。
右京はそれでも律の事が心配で、ソファの横に座って律の頬を撫でている。
「律、そういえば寝言で変な事言ってたぞ」
律はゾッとした。
これ以上、自分の醜態を聞きたくはない。
「運命が…とか、神様~~とか。
挙句の果てには、お告げなんてくそくらえ~~って言ってた」
律は更に頭痛がひどくなった気がした。
そんな事、言ってたなんて…
「キリン君が霊媒師だったとか?
それとも、占い師??」
律はクスッと笑った。
「右京さん、慎之介君は普通のいい青年です。
そんな風に言わないで。
それにキリンじゃないですから」