お告げの相手は誰ですか?
結婚します・・
律は右京の腕に抱かれながら、また眠りに落ちてしまった。
右京のキスは今までに経験したことがない程に愛情に満ち溢れていた。
律は俺のもの・・・
右京が律の事をどれだけ求めているのか、愛してくれているのか、切ない程に律の心に響いてきた。
こんなに早く、そしてこんなに深く恋に落ちてしまった二人に、明るい未来は待っているのだろうか…
右京は律をもう一度ソファに寝かせ、寝息をたてる律を目を細めて見ていた。
清花が残していったあの言葉が胸に引っかかる。
真剣に考えるということ…
俺は律と結婚する。
夢にまで見た幸せな家庭を律と作る。
それ以外は考えられない。
右京は単純な男だ。
その事を具体的に考え始めたら一日も早くそうしたいと思っていた。
「右京さん、お水もらえる?」
律は目を覚ましソファに起き上がると、右京からもらったミネラルウォーターを一気に飲み干した。
やっと頭がクリアになってきた律に、右京は真剣な顔でこう言った。
「律、俺達結婚するぞ。結婚しよう」