お告げの相手は誰ですか?



右京は律が帰った後、しばらくソファに座り昨日からの出来事を思い返していた。


俺は律にプロポーズをした。
一か月前の俺からは予想もつかないことだ。
突然、目の前に現れた律に一瞬で心を持っていかれた。
その出会い自体奇跡なのに、その上結婚なんて…


右京は自分らしからぬスピーディな展開に少しだけ感動していた。
後悔は何一つない。
これまで役に立つことがなかった右京の本能が律を求めたから。
本能だけじやない、心も身体も全てが律を求めている。

でも、結婚となると二人だけの問題じゃない。
特に律の家族は一筋縄ではいかないようだ。
右京は、この時はまで大した問題だとは思っていなかった。


今日の7時に俺は律をもらいにいくんだ。


すると、律からメッセージが入った。


“今日、祖母が来てるの。
右京さん、今日、どうする?
次の機会でもいいよ”



“なんで?
おばあさんにも聞いてもらいたい”



“分かった
右京さん、負けないでね”



< 116 / 152 >

この作品をシェア

pagetop