お告げの相手は誰ですか?
とっつぁん坊や降臨
律が清花の部屋を出ようとした時、清花は思い出したように律を呼び止めた。
「ごめんなさい。
大切な事を伝えるのを忘れてた。
今、秘書課には机は一つしかないけど、この後すぐにもう一つ準備させます。
なので、律さんは今日中には荷物をこちらへ移動させてね。
そして、もう一つ…
明日から弟は出勤する予定なので、朝8時半頃に家に迎えに来てほしいの。
住所はここに書いてあるので。
伊集院さん、本当に迷惑をかけるけど、よろしくお願いします。
ちなみに、私は健康のために自転車通勤してるので、私の事は気にしないでね」
清花は、爽やかな笑みを浮かべちょっと罰が悪そうに肩をすくめた。