お告げの相手は誰ですか?



「え??」


右京はポカンとした顔で律の顔を見た。
律は小さくため息をついている。


「右京さん、そんな事どうでもいいの。
お告げの夢の話はもうたくさん…

どのみち、私達が誠心誠意で話したところでこの人達は絶対賛成しないんだから。
もういいの。

右京さん、帰ろう」


右京は訝しい目で律を見た。


「おやおや、律はその相手の話を右京さんに話してないのかい?」


律の夢に出た相手は実在してるのか??


「律… 誰だよ?
俺の知ってるやつか??」


律はもう隠し通せないと思った。


「でもね、はっきり見たわけじゃないの。
多分、そうかな…」



「誰??」



「し、慎之介くん…」



は~~~~~??
あのキリンの野郎かお告げの相手??


右京は心臓が口から飛び出すのではないかと思うくらい、ひどく驚いた。
いや、ひどく驚いたではすまされない。

ボウリングの球を頭に落とされたくらいの衝撃だ。




< 136 / 152 >

この作品をシェア

pagetop