お告げの相手は誰ですか?




「私が一つだけ律さんに望むことは…

右京の車嫌いを克服させてほしいの。
まずは車嫌いを克服して、いづれは免許まで取得させたいと思ってる。

ごめんね…

よろしくお願いします」


律は社長室を出てから総合企画部の自分のデスクに戻ってみると、もうすでに律の机の上は綺麗に片付いていた。


もう、私の居場所なんてないんだ…


色々な事が一気に押し寄せ、律はパニックから涙が溢れそうになっていた。


「律、どうだった?

秘書課の雰囲気は?」


希美は何かを言いたくてたまらないような顔をしている。


「別に…

なんだか孤独で寂しい所だった」


ヤバい、マジで私泣きそう…





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