お告げの相手は誰ですか?
右京は何が何だか分からなかったが、律と結婚できるのは間違いないらしい。
急遽、その夜の予定が変わった。
律の家で、お祝いパーティをすることになったためだ。
そして、右京はやっと律からお告げの夢の詳細を聞くことができた。
入社式に出ていた背の高いスーツの似合う男の人…
俺しかいないじゃないか。
でも、今となってはこのお告げの話を信じている自分がいた。
あの日、律を見た日、もう律の事しか考えられなくなった。
何もかもが愛おしく、律の全てがほしいと思った。
一瞬で律は俺の空気になった。
空気がないと生きていけない…
そして、俺は律と結婚する。
律の家に向かう途中、右京と律は区役所に行って婚姻届をもらった。
「律、今夜、またここへ来よう。
皆の前でここに二人の名前を書き込んで、今日二人が運命の相手だと分かった日に籍を入れよう。
律、本当に俺と結婚してくれる?」
右京は感極まって涙が目に溜まっていた。
こんなに幸せを感じたことはない。
「右京さん、死ぬほど愛してる…
私と結婚してください…」