お告げの相手は誰ですか?
信じる信じないはあなた次第…
お告げとか運命とかに翻弄されたと思っていたけれど、本当は、神様の大きな手のひらの中で二人は踊らされていた。
“夢に現れたら早いのよ”
“どういう困難があっても必ず結ばれるの”
“巡り合ったら必ず幸せになれる”
小さい頃から、よく聞かされていたお告げの夢の話。
そして、その相手が右京で本当によかった。
必ず幸せになれる…
幸せに飢えていた人だもの。
右京さん、私と一緒に幸せになろう…
ううん、私が絶対右京さんを幸せにするから。
「あ、律、キリン君はどうしよう?」
「事後報告になるけど、私がちゃんと話をする」
「残念だったな、お告げの相手は右京さんだったって伝えといて」
「ば~か」
…END