お告げの相手は誰ですか?



そして、律は清花から借りた車に乗ってあの右京を迎えに、清花と右京の自宅に車を寄せて待っていた。

早く着き過ぎた律は外へ出て、清花達の住む超高層マンションを見上げた。
会社の最寄りの駅からそんなに遠くない。

清花が自転車で通勤するのなら、右京もそうすればいいのに。

律は考えれば考えるだけ腹が立つので、何も考えないようにしていた。


すると、正面玄関の脇から電動自転車に乗った清花が颯爽と出てきた。
マンション脇に横づけしている自分の車に気づき、律の元へやってきた。


「ごめんね。
もうすぐ出てくると思うから。

紺色のスーツに背が高いからすぐ分かると思う」




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