お告げの相手は誰ですか?



結局、律は右京と一緒に駐車場まで来た。
清花の車なのでシャッターがついた駐車場に入れるためだ。

車から降りる前に、律は走行メーターの数字をチェックしてメモに書き込んだ。


「何を書いてるの?」


右京が覗きこんで聞いてきた。


「社長の車なので無駄に走らないようにちゃんとチェックしてるんです」



「ふ~ん、偉いんだな…」


右京はそう言うと、律の運転席のドアを開けて律が降りてくるのを待っていた。


右京の律に対するイメージは全く当たっていなかった。
レーサーを夢見ていた女の子というだけで、ショートカットのボーイッシュなイメージを作り上げていた。
化粧っ気もなく、ちょっと地黒な女の子を…

でも、ここにいる律は、見た感じは柔らかいふんわりとした可愛い女の子だ。
真面目でそれでいて気が強い。


清花は俺の好みを知っててこの子を選んできた?
ま、もうちょっと様子を見とこうかな。




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