お告げの相手は誰ですか?




「社長、今日は何をするんですか?」


右京は律をチラッと見て、大きな声でそう言った。
すると、柔らかい可愛らしい笑みを浮かべる律が見えた。

右京は一瞬で癒されてしまった。
たまに見せる律の天使の笑顔は、右京を黙らせる威力を持っている。


ヤバい・・・
本当に律が、昔、溺愛していたチワワのミーコに似ているのなら、俺は何でも許してしまうし無条件で愛してしまう。
それはヤバいだろ?
俺はそんな風になるために重い腰を上げてこの会社に出てきたわけじゃない。


「右京、今から私と会社の皆に挨拶に行きます。
私はあなたにとやかくは言わないから、ちゃんと自分で考えて行動して。

律さんは新しいデスクを片づけしてて下さいね」


清花は二人にそう指示を出した。


「はい」


律はそう返事すると、先に社長室から出た。





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