お告げの相手は誰ですか?




「右京~~」


奥から右京を呼ぶ清花の声がする。


「右京さん、早く行った方がいいですよ。
あ、それと、コーヒーはブラックでいいですか?」


右京はネクタイを緩めながら面倒臭そうに立ち上がった。


「コーヒーはミルクたっぷり砂糖たっぷりでお願い」


そう言って大股で社長室へ入っていった。

律は右京に気に入られていることに気づいている。
これから一緒に仕事をしていく仲間としては、好かれている方がはるかに仕事をすすめやすい。

それにしても、右京はコーヒーの味覚までもお子ちゃま全開だ。
たっぷりって3杯くらい?それとも4杯?
ブラックしか飲まない律にとってたっぷりの意味が全く分からない。


じゃ、間をとって3、5杯にしておこう…








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