お告げの相手は誰ですか?
「はい…」
律は小さな声で返事をした。
総合企画部に戻れるなんて無理なことなんだ。
右京が仕事ができない代わりに私がしないといけない事が多すぎる。
律は、隣でたっぷりのミルクのせいで真っ白に近い色のコーヒーを美味しそうに飲んでいる右京を睨みつけた。
こんな甘くてドロドロしたコーヒーを飲むところから律とは違い過ぎる。
律はブラックしか飲まない自称コーヒー通だから…
「あ、それと律、頼みがあるんだけど」
右京の口から自然と律という言葉が出てきた事に、清花は驚いた。
「え、何、右京は律さんのことをもう律って呼んでるんだ」
清花は目をぱちくりさせながら面白そうに二人を見ている。
「あ、そうだ、ねえ、清花。
律ってさ、ミーコに似てると思わない??」